検診・検査
- トップ
- 検診・検査
1歳6ヶ月検診、3歳児検診、学校検診、企業検診等の歯科検診では、限られた時間の中、光量の少ない環境で口腔内の診査を行います。そのため、進行のわかりにくい歯周病や、歯と歯の間の隠れた虫歯などは見落とされることがあります。
歯科検診とともに、歯科医院での定期的なチェックをぜひおすすめいたします。
口腔機能低下症検査
お口の機能低下は体の機能低下の元となります。オーラルフレイル(別項)を念頭においた検査です。舌圧測定器 舌の力を測定します。
咀嚼能力検査:噛んで物を砕く能力を測定します。
口腔乾燥検査:お口の乾燥度合いを測定します。
その他数項目の検査を元に診断をします。
*保険診療
ダイアグノデント
光で虫歯の進行具合を診査し数値化して判断します。
レントゲンや視診と組み合わせて虫歯を診断します。
唾液検査
口臭や虫歯菌の活性度、歯周病菌、虫歯になりやすい唾液かどうかなどを検査します。
シルハ(SillHa) https://sillha.com/
*自費診療
嚥下内視鏡
摂食嚥下障害の診断のために経鼻内視鏡を備えています。
主に訪問診療においてチームで検査します。
詳細は担当医にお問い合わせください。
位相差顕微鏡検査
お口の中のプラークに潜む虫歯菌や歯周病菌を顕微鏡を使って見ることができます。
唾液検査と合わせて行います。
*自費診療
口唇閉鎖力検査
唇の力は食べたり飲み込んだり、歯並びに重要です。
特にお子様を中心にこの検査結果から訓練を行います。
筋電計
日常生活の筋活動を記録し歯ぎしり、噛み締めの検査が可能です。
検査フロー
当院では通常の歯周病や虫歯の検診と並んで機能検査に力を入れています。
特にコロナ禍で他人と喋る機会も減り、知らない間にオーラルフレイル(お口の衰え)や認知症が進行して人が多く見られます。
また、ストレスで歯ぎしりや食いしばりをしていたり、お家で不規則な食生活となり口腔機能が変化しているかもしれません。
以下のような検査をオススメしています。
検診の流れ
フッ素は年に3〜4回くらい塗布します。
口腔ケア、リハビリテーションなども行います。
一般歯科検診
歯周病、虫歯、口臭、口腔がんの検診は随時行っています。お気軽に相談ください。
また全身疾患の既往(特に心臓病や血が止まりにくい薬を飲んでいる方など)がある場合は担当医にお知らせ下さい。
歯周疾患検診(旧なごやか検診)
名古屋市の行っている節目検診で 毎年度の4月1日時点で、40歳・50歳・60歳・70歳・80歳の市民の方が受ける事ができます。 クーポン券が配布されますが、対象者であればクーポン券がなくても受診できます。 口腔内一般診査などが無料になります。 なお、より精密な歯周病検査や歯石除去、患者さんに合わせた詳細な保健指導などの診療は医療保険の適応となります。 詳細は自治体にお問合せ下さい。
企業検診
各企業健保(トヨタ、デンソーなど)の検診を希望の方は受付で検診用紙をお渡しください。
骨粗鬆症リスク判定
当院では50代以降の女性を対象に 当院で撮影するパノラマレントゲン写真を用いて 骨粗鬆症のリスクを判定し、危険性がある場合は連携医療機関に紹介致します。 (愛知県歯科医師会 骨粗鬆症対策医科歯科連携事業 登録医) また ビスホスホネート製剤服用前、服用中の検診、口腔ケアについても相談して下さい。 ビスホスホネート製剤による、顎骨壊死のリスクが非常に少数ですが報告されています。 内服薬での危険性は大変低いので、適切な口腔ケアや処置で予防できます。
口腔がん検診
少しでもお口の中の異常が気になったら相談して下さい。 今までの経験を生かし、そのリスクを判断します。
がん治療における口腔検診
がん治療中(手術、化学療法、放射線治療)はお口の中のトラブルが命に関わります。
口内炎や口腔内の感染巣の急発などは、 治療前からの口腔ケアで予防しましょう!
在宅ねたきり者検診
訪問診療で見て欲しい患者さんのお宅に検診に伺うことができます。 詳細は訪問診療のページを参照してください
妊産婦検診
妊娠中は、ホルモンバランスの崩れや日常の口腔清掃がおろそかになり,歯垢,歯石,舌苔などが増加します。
また、口の中が酸性になり,妊娠性歯肉炎,妊娠性エプーリス,むし歯や歯槽膿漏など の歯の病気になりやすいのです。
正しい知識にもとづいて、むし歯などの疾患から歯を守ることは,発育しつつ あるおなかの赤ちゃんや子供さんの歯のためにも重要なことです。
最近では妊娠している女性が歯周病にかかっている場合、早産になったり、低体重児 を出産する可能性が高まるという研究もあります。
治療に関しても薬剤の使用や放射線の照射は少なからず影響を与えます。
歯は胎生35日~40日頃よりでき始めます。母親の健康状態は胎児にも大きな影響を与 えます。
妊産婦歯科診査
名古屋市では、妊産婦歯科診査を公費で実施しています。
診査以外の治療等を受けた場合は保険料自己負担金が必要。
手続き 受診票(ピンク色)は、母子健康手帳と共にお渡しした『母と子の健康のために』に綴り込んであります。
この受診票と母子健康手帳を受付へ出してください。
・対象:妊娠中から出産後1年以内の方
・内容:歯科医師が歯科診査、保健指導を行い診査結果を母子健康手帳に記載
・費用:診査については無料(歯石除去などをする場合は保険診療となります)
妊娠性歯肉炎
妊娠2-3ヶ月頃よりあらわれ、中期以降に悪化します。
黄体ホルモンの作用により歯肉のうっ血や充血をきたすことにより発症し。
歯垢や歯石の刺激によって悪化します。
分娩で消失に向かいますが、授乳期まで続くこともあります。
妊娠性エプーリス
歯肉が部分的に増大するもので、エストロゲンや歯垢、歯石の刺激が関与する。
分娩で停止、縮小する。出産後摘出します。
妊婦さん、授乳中の方の診療
どうしても歯科治療が必要になった場合は妊娠4-7ヶ月に行います。また、産後1ヶ月は避けた方が無難です。
妊娠中、授乳中は極力治療を避けますが、口腔内トラブルによる精神的ストレスがお母さんの体や胎児、乳幼児に悪影響を及ぼ すようならば治療を行います。
レントゲン撮影
基本的には歯医者さんで撮るレントゲンは胎児に影響は及ぼさないと言われています。
しかし、できるだけ撮影は避け、特に妊娠初期、胎生2-6週は催奇形性の問題があるため避けます。
薬剤の使用
妊娠中は出来るだけ投薬が避けたいものですが、治療上の有益性が危険性を上回る場合に投薬します。
例えば痛みによるストレスが強かったり、膿がたまって全身に回る危険性がある場合は投薬します。投薬の際は安全性の高い薬剤を使用します。
授乳中は抗菌力が強く、乳汁移行性の低いペニシリン系かセフェム系、アレルギーが ある場合はマクロライド系を投与します。妊婦さんにはセフェム系の中で安全性の高いエステル化剤を使用。消炎鎮痛剤はアセトアミノフェン系の薬剤を使用しています。
局所麻酔薬の使用
出来るだけ使用しないようにしますが、疼痛をかかえたまま治療するよりも、無痛で治療した方がストレスもないです。
そのため、治療をすると決まれば安全性の高い麻酔薬を使用します。
リドカイン系麻酔薬を使用。フェリプレッシン系は子宮収縮作用と分娩促進作用があるので使用を避けています。
妊婦さんの診療体位
おなかが大きくなってきた妊婦さんの場合、仰向けで寝て診療するのは大変です。
そのため少し起こした状態で診療することもあります。
幼稚園・保育園・施設検診
幼稚園・保育園等の施設検診を行っています。
当院では広路幼稚園、やまさと保育園、愛知育児院 南山寮の歯科検診を定期的に行っています。
1、園児の歯科検診
2、保護者向け講習会やパンフレット配布
3、園児向け歯ブラシ指導
の3本柱で子ども達のお口の発達を促しています。